荒れまくった3歳牝馬戦線でした 秋華賞

桜花賞も唖然としましたが、秋華賞は輪をかけてすごかったですね。
掲示板の5頭で、人気サイドは5着のエフティマイア(3番人気)だけ。1着ブラックエンブレムは11番人気だし、3着のプロヴィナージュは16番人気。2着のムードインディゴはローズS2着なのでもう少し人気があってもよいと思うのですが、フロックと思われたのか8番人気でした。

ただどの馬も、よくよく見てみれば、決して納得できなくはないのです。
まずブラックエンブレムですが、春にフラワーCを勝ったころは、堂々のクラシック候補でした。逃げ馬ではないのに押し出されたように逃げて楽勝しました。だから桜花賞でも、4番人気に支持されていたのです。
今回人気がなかったのは、ローズSで15着に大敗したせい(ローズSでも4番人気でした)ですが、あれは重馬場だったのと、当日休み明けで覇気がなかったのが原因ではないかと思います。競馬場のパドック放映で、前走時との比較が見られるのですが、ブラックエンブレムは前走との変わりように驚かされました。見違えるようによくなっていたのです。これは栗東に滞在して、じっくり仕上げたのも効いていたのかもしれません。
追いきりも今ひとつに見えたのですが、時計的にはレジネッタやマイネレーツェルよりも早かったんですよね。
そこで少し買ってみたのですが、残念ながらムードインディゴとの組み合わせは、買えませんでした。

ムードインディゴも、春には2000mの忘れな草賞を勝ち、ローズSもマイネレーツェルより早い上がりでハナ差の接戦をしています。牝馬の福永Jも味方したかもしれません。
プロヴィナージュはダートを中心に使われてきましたが、唯一の芝のレースが、福島のラジオNIKKEI賞でした。そこで牡馬相手に0.5秒差というのは、52kgを考慮しても評価できるのではないでしょうか。しかもフレンチデピュティ×サンデーという良血。

ついでに4着に入ったブライティアパルス(13番人気)も少し気になっていました。前走は古馬に混じって芝1800mの1000万下を逃げ切っているのですが、そのタイムが今回の出走メンバーの芝1800mの持ちタイムで1番早いのです。ローズSは重馬場だったし、1.46.3というタイムは特に早くはないですが、走ってもおかしくない要素はあったわけです。

春からの3歳牝馬3冠レースを見てみると、実は力差はほとんどないということがわかります。混戦のなかで、たまたまトライアルで好走した馬が人気になり、それがこけて高配当になるということが、続いてきたのではないでしょうか。
ただ今年の3歳は、レベル的には今ひとつなので、エリザベス女王杯は古馬中心になりそうな気がします。府中で勝ったブルーメンブラットも、2着のカワカミプリンセスも、休み明けとは思えない強さでしたからね。

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